『R-1ぐらんぷり2007』感想その2
2007年2月19日 お笑いhttp://diarynote.jp/d/54473/20070219.html
↑の続きです。
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やまもとまさみ『修学旅行の朝』 438点 6位
三枝師匠の「叱りながらも、生徒に対する愛を〜」と言うのは、設定としての面白さと漫談としての面白さを両立しているとか、上手に素を見せて喋りつつ役を演じるテクニックとかを指してるのだろうと思います。実際、上手でした。ただ落とし所が普遍的で鮮度に欠けた印象。
『R-1』って『M-1』よりも裏方の書く青写真めいた台本が明確に存在する印象があるんですが、もしかするとこの方が最下位候補だったんじゃないでしょうか。ガチ番組回避としての。
まあ妄想ですが。
バカリズム『イニシャルで知る日本の歴史』 448点 3位
これって一定の法則性に基づいたギャグ100連発ですよね(笑)。
つまりネタの振り方よりも、言葉の響き自体が重要になる。Tたかい(発音:ティたかい)とかTっぽう(発音:ティっぽう)とか、T絡みの単語が鉄板なのは見事な発明だと思いますが、個人的にバカリズムの中でこれがベストなネタと思えないのは、『トツギーノ』に見られた驚異的な笑い所の組み込み方と技術の圧縮力がそれほど垣間見られなくて、その分だけボリュームダウンしてる印象だからなんです。
ただ「賞レースで勝負に行くバカリズム」という奇跡に近い映像を今後もテレビで見続けたいので、来年また勝負してほしいです。
ところでこのネタって『スネークマンショー』のジャンキー大山みたいです。「私は猛烈にかンタマがキゆいのです!」みたいな。
なだぎ武『ディラン・EXILEのオーディションへ』 456点 同点1位(決選投票:高田純次・間寛平・太平サブロー・ダンカン)
もう、オーディション会場の看板掲げられたバックであのBGM流れただけで私的ベスト3は確定。そのオーディションがEXILEの新メンバーと発覚した時点でこの4分間、何が起こっても許すモードにスイッチが切り替わりました。CDの13曲目がTOM★CATの『TOUGH BOY』って、手前の12曲は何が入ってたんだろう。「何が愛のメモリーだ。愛はメモらない、絶対に、メモらない」って二度繰り返した心境って何だろう。
無駄に考えれば考えるほど嵌るディラン地獄。もはやビバリーヒルズ青春白書関係ない、純正なだぎ武のキャラクターショーでした。ああ面白い顔芸。
「あのBGM」が流れた瞬間のお客さんの異常なテンションが印象的でしたし、自分も大いに笑ったのですが、全国的にあのキャラクターが浸透したのってここ数ヶ月ですよね(今回の収録は大阪でしたが)。『R-1』とは関係ない部分ですが、凄い。
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・凄まじい僅差と、最後の決選投票を見比べて思ったのですが、やっぱり審査員の点数は公表すべきなんじゃないでしょうか。漫才よりも審査が難しいので、それなりに審査員を擁護する措置も必要だとは思うんですが、いや、でも、やっぱり。
観る側にあまりにも審査の意図が伝わっていないです。アピールできるのがわずかな審査コメントだけの為、実際どのような審査を演じ手へ下したか伝わりきらず、誤解されているように思います。
・本来性質の違う、同日放送の『爆笑レッドカーペット』なんかと比較している人が多いという時点で『R-1』は賞レース番組として負けているように思うのですが……。今年の失敗と去年の失敗はその多くが別次元の部分に問題があるとは思いますが、それを含めてもう少しどうにかならないのでしょうか。
・……まあ、今年も爆笑してしまったんですけど。
↑の続きです。
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やまもとまさみ『修学旅行の朝』 438点 6位
三枝師匠の「叱りながらも、生徒に対する愛を〜」と言うのは、設定としての面白さと漫談としての面白さを両立しているとか、上手に素を見せて喋りつつ役を演じるテクニックとかを指してるのだろうと思います。実際、上手でした。ただ落とし所が普遍的で鮮度に欠けた印象。
『R-1』って『M-1』よりも裏方の書く青写真めいた台本が明確に存在する印象があるんですが、もしかするとこの方が最下位候補だったんじゃないでしょうか。ガチ番組回避としての。
まあ妄想ですが。
バカリズム『イニシャルで知る日本の歴史』 448点 3位
これって一定の法則性に基づいたギャグ100連発ですよね(笑)。
つまりネタの振り方よりも、言葉の響き自体が重要になる。Tたかい(発音:ティたかい)とかTっぽう(発音:ティっぽう)とか、T絡みの単語が鉄板なのは見事な発明だと思いますが、個人的にバカリズムの中でこれがベストなネタと思えないのは、『トツギーノ』に見られた驚異的な笑い所の組み込み方と技術の圧縮力がそれほど垣間見られなくて、その分だけボリュームダウンしてる印象だからなんです。
ただ「賞レースで勝負に行くバカリズム」という奇跡に近い映像を今後もテレビで見続けたいので、来年また勝負してほしいです。
ところでこのネタって『スネークマンショー』のジャンキー大山みたいです。「私は猛烈にかンタマがキゆいのです!」みたいな。
なだぎ武『ディラン・EXILEのオーディションへ』 456点 同点1位(決選投票:高田純次・間寛平・太平サブロー・ダンカン)
もう、オーディション会場の看板掲げられたバックであのBGM流れただけで私的ベスト3は確定。そのオーディションがEXILEの新メンバーと発覚した時点でこの4分間、何が起こっても許すモードにスイッチが切り替わりました。CDの13曲目がTOM★CATの『TOUGH BOY』って、手前の12曲は何が入ってたんだろう。「何が愛のメモリーだ。愛はメモらない、絶対に、メモらない」って二度繰り返した心境って何だろう。
無駄に考えれば考えるほど嵌るディラン地獄。もはやビバリーヒルズ青春白書関係ない、純正なだぎ武のキャラクターショーでした。ああ面白い顔芸。
「あのBGM」が流れた瞬間のお客さんの異常なテンションが印象的でしたし、自分も大いに笑ったのですが、全国的にあのキャラクターが浸透したのってここ数ヶ月ですよね(今回の収録は大阪でしたが)。『R-1』とは関係ない部分ですが、凄い。
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・凄まじい僅差と、最後の決選投票を見比べて思ったのですが、やっぱり審査員の点数は公表すべきなんじゃないでしょうか。漫才よりも審査が難しいので、それなりに審査員を擁護する措置も必要だとは思うんですが、いや、でも、やっぱり。
観る側にあまりにも審査の意図が伝わっていないです。アピールできるのがわずかな審査コメントだけの為、実際どのような審査を演じ手へ下したか伝わりきらず、誤解されているように思います。
・本来性質の違う、同日放送の『爆笑レッドカーペット』なんかと比較している人が多いという時点で『R-1』は賞レース番組として負けているように思うのですが……。今年の失敗と去年の失敗はその多くが別次元の部分に問題があるとは思いますが、それを含めてもう少しどうにかならないのでしょうか。
・……まあ、今年も爆笑してしまったんですけど。
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