八朔です。


公園に、ソファーが、ありました。


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最初は不法投棄かと思いました。でも、こんな人通りの多い場所にソファーだけ捨てていくのも妙な話です。
何よりこのソファー、人の住む気配がします。


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最小限以下の衣類と官能小説一冊のみ。
「衣」も「食」も、そして何より「住」が最も不足気味ですが、これが誰かの所有下にあるのは確かです。

公園とその近辺には、多くの浮浪者が棲みついています。普通に考えるならばソファーの持ち主はそれと同系統の方でしょう。
不思議なのは、なぜ段ボールでも毛布でもなくソファーなのか、という事。

例えば、この画像を撮影した前日の夜に雨が降りました。雨曝しの中、ソファーの住人(?)は官能小説片手に何を思ったのでしょうか。


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ソファーから見る眺めは最高だと思います。ゆったりと腰掛けながら広々とした公園を見渡せます。これからの季節ならば日向ぼっこに最適の場所でしょう。
そう、日向ぼっこの事情だけを考えれば、最高なんです。

外に放置されているにも関わらず傷も少ない立派なソファーですが、その美しさ故に妙な怖さも感じます。せめて空を何かで遮るような場所に設置するとか考えなかったのでしょうか。

もしや、江戸川乱歩の『人間椅子』みたく座席としてじゃなく中に住んでるとか。


私がこれの事を覚えていたら、近いうちにまたソファーの状況をお伝えします。今度は横や後ろに変な縫い目もしくはジッパーが付いてないか調べてこないと。

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