八朔です。


今日の日記を読む前に知っておきたい大前提。
「ゆるキャラ」とは、作りこみがゆるいキャラクターの事を指して言います。


ttp://www.geocities.jp/oudo_001/2005_03_28_01.jpg

映画『MASK2』の公開に際して作成された宣伝用キャラクターだそうで、イベント中は近くにいた司会のお姉さんから「宣伝部長」と呼ばれていました。
同映画に登場するマスクを模ったそのキャラが見せる独特の風貌のせいか、子供よりも春休みの高校生・大学生辺りが楽しんでいたようです(キモいキモい言いながら)。


この手のキャラクターに関しては『みうらじゅんのゆるキャラショー』(全国各地津々浦々のB級完成度キャラクターが一堂に集結し、その中途半端さ具合を競う驚愕のしょんぼりコンテスト)のビデオを観ればキャラクター製作者の天然・作為の区別がある程度つくようになります。
それで学習した私の鑑定眼から見て今回の「宣伝部長」は明らかに作為的なゆるキャラです。

仮面に手足を生やしただけ、という安直な外見だけとって考えても程度の低いゆるキャラだと見ることが出来ます。



ところで、私的に最高レベルのゆるキャラと言えば『Mr.ピッチ』です。


参考:Mr.ピッチ公式サイト
http://www.jsgoal.jp/mrpitch/


基本的に芝」という驚愕のフォルムを持ちながら夢と希望に満ち溢れるサッカー少年を威圧する究極に愛せないキャラ造形は、MHKのキャラクター『どーもくん』が持つ剥き出しの牙が視聴者に与えた生理的嫌悪感を濃縮したといっても過言ではないほどの強烈な存在感を示していました。

今は亡き『ニュースステーション』でその姿を拝見した時には、小6の頃に『スーパーマリオスタジアム』で見たバーチャルボーイと同等の悲壮感、及び市民権を得られないだろうと一目見て分かるある種の分かりやすさを感じました。

懐かしい思い出です。『Mr.ピッチ』も、テレロボクサーも。



残念ながら今回、私は「宣伝部長」を目の当たりにしても、それと同等のパワーを感じるには至りませんでした。
毒々しい色使いからも分かる「気色悪さ」に対するアプローチが率直過ぎるせいか、どうも製作者の作為を連想してしまうのです。
いや、まあ、作為あってのゆるキャラなんでしょうけど。

やはり映画関連のイベントという事もあり、中途半端にカネがあるせいでキャラ造形に妙な作り込みが成されてしまうのでしょうか。個人的には地方の村おこしイベントレベルが最高なんですけど。





参考:着ぐるみ宣伝部長ブログ
http://blog.goo.ne.jp/mask-2/

コメント