確かにそろそろクリスマスですね。
まぁ、今年は勝ち組になる予定ですが・・・!
 
 
いや、冗談です。
そんなたいしたことじゃないです。
ただクリスマスに女の子と鍋パーティーするだけ
 
 
 
・・・熱い!
考えるだけでもテンション上がる! 
きっと、こうなるに違いないね。



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楽しく談笑しながら、鍋をつつく二人。
アルコールも入ってお互いホロ酔い気分。




ふと、彼女が黙り込んで会話が途切れる。



酒を飲みすぎて気分でも悪くなったのかな。
心配して、相手の顔に視線を向けると、そのとき二人の目が合った。


「私・・・さっきからロキくんに言おうと思ってたことがあるんだ・・・・」


こたつの布団を自分の体に引き寄せて、下をうつむきながら恥ずかしそうに彼女は言った。
さっきまで酒のせいでぼやけていた視界が、急に鮮明になる。


「私・・・・・・・ロキくんのことが・・・・・」




頭の中はクラッカーがパンパンと弾けて、進軍ラッパが鳴り響いている。ラッパ隊の横ではシド・ヴィシャスが弾けないはずのベースを、僕のために力いっぱい乱暴にかき鳴らしている。
あまりの嬉しさに話を聞きながら、けれども素っ気なさを装うために、さっき鍋に入れたばかりの生煮え気味の白菜をつまんで自分の器に寄せる。


もう何がなんだかわからない。
手元がおぼつかないまま、箸が掴んだ何かを口の中に放り込む。



「ロキくんのことが・・・・・す




気付くと僕は、鍋の具材ではなくキャンディーを舐めていた。
その時舐めていたキャンディーはもちろんヴェルタースオリジナル。
なぜなら彼女もまた特別な存在だからです。

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