八朔です。

 
発作的に「かまいたちの夜」を遊びたくなりました。

以前持っていたPS版はとうに売却(弟が)。持っているのは高校のときにデータが飛んで以来プレイしていないSFC版のみ。
フラグ立てが面倒でしたが、6時間かけて真っピンクにしました。

 
以下、各シナリオに関する雑感やら何やらを書いてますが、細かい解説は一切取っ払ってます。
ですので話が分かんない人は、ゲームに詳しい知り合いの解説を聞くなり攻略記事を検索するなりして、各自対処してください。

あと、一部で軽いネタバレを含んでいます。
 
----------

・ミステリー編

「…『田中一郎』? まるで偽名みたいですね。それでは貴方の存在自体を否定してしまいそうになりますよ」

それはそれとして、本作品のメインシナリオとなる長野ペンション殺人事件は、全部で14種類(雪山遭難も含む)。
実際そんなに都合よくガラスが割れるのかと疑問は残るが、ストーリーを追うごとに人が一人、また一人と死ぬ。そのたびに逃げ場所の密閉空間から感じる疑心暗鬼の感情が高まり、隣人を憎しみ、殺していく。
その様子は痛く、グロい。見てて心が軋む。

そんな身も凍るようなシナリオの後半部分に、なんで6つもエンディングが設置されてんだ。

 
ミステリー編の私的ベストエンド(通称:一番怖かったで賞)は、雪山遭難エンド。
このご時世に頑張ってマッピングした手間の代償がこれかと思うと、全くもってやりきれねぇ。もういいからお前ら事故車の中で朝迎えれ。

----------

・スパイ編

「…『かまいたち』? 何ですか、その古めかしいコードネームは?それでは貴方の存在自体を否定してしまいそうになりますよ」

それはそれとして、ヒロインを含む登場人物のほとんどがハードボイルド小説顔負けの縄張り争いを繰り広げる活劇。
銃弾。硝煙。そして血。

ラストは、主人公も周りの異質な状況に感化されたのかカッコ良く。
色仕掛けのシーンも、ピンクのしおり登場後はよりエロく。

----------

・幽霊編

「…『美雪』? 何ですかその古臭い名前は?それでは貴方の存在自体を否定してギャー!

それはそれとして、憎しみから産み出された怨念とか怨恨とかの話。ラストは人情と愛。とりあえず死ぬ香山さん。怖い。

確かに怖い。

 
でも殺人のほうが怖い。普通。

 
あと、初めてこのシナリオをプレイしたとき、ヒロインの名前を「美雪」にしてたせいで話がややこしくなった思い出アリ。

----------

・釜井達の夜編

次々と切断されるスーファミの電源。デジタルが産み落とした合わせ鏡。

----------

・Oの喜劇編

ここから『ピンクのしおり』限定シナリオ。

「ウルトラ・エキスパート・スペシャル・サンダー・ドラゴン・ウォリャー!・トリャー!・ソリャー!コース」
そんなクソ長いコース名がウリのスキー場が、本シナリオの全てを表している。バーカバーカ!(褒め言葉)

さあ、血まみれの包丁を抱えた魚屋ゴーグル男を目の当たりにしながら、皆も叫ぼう!
「透!うしろうしろ!」

----------

・暗号編

このシナリオを初めてプレイした時は、隣にいた木村君が2分で解いた。
そうか、あれからもう7年近く経つのか…(遠い目)。

 
前々から情報は聞いてたが未確認だった、「暗号の中の暗号」をようやくクリア。

このソフトに初めて触れたのは中学生くらいのはずだが、その時にこれを見てたら多分泣いてたと思う。

あまりの衝撃に、一連の映像を録画してハードディスクへ保存。WMVファイルで5メガくらい。たまに見返して怯えてみる。

----------

・不思議のペンション編

「暗号の中の暗号」を解いた後に登場するシナリオ。
ピンクのしおりの時点で「不思議のペンション」という名前だけは出てくるので、「きっと『トルネコ』3割のパロディ作品だろう」と予想はしていた。
ただ、残りの7割がブラックオニキスウィザードリィなのには笑った。

全国のシレンジャーをナメきったダンジョン構成に喝采。
しかし、ちゃんと「しあわせの箱」が地下27階にある辺りは芸が細かいというか、内輪ネタの真骨頂というか。

 
----------

 
ゴールドのしおりは、SFC版だと気が遠くなりそうなくらいの努力が必要なので、出す気はありません。

正しく言うと、出す気力がありません。

コメント